こころとからだを浄化する儀式
アメリカ大陸の先住民ラコタ族のヒーリング儀式と古来チベットより伝わるフットセラピーをもとに、セラピー等級／最高品質のエッセンシャルオイル（精油）を創り出しているヤングリビング社の創設者ゲリー・ヤング氏が１９８０年代に考案したヒーリングテクニックです。
９種類のエッセンシャルオイルの原液を雨のしずく（レインドロップ）のように脊柱にそって垂らし優しく広げて、こころとからだを浄化します。
レインドロップテクニックの原点となる３つのストーリをご紹介します。
スローリーを知った上で施術を受けていただくことで、自分自身へのからだの理解も深まりますので、目を通してみてください。
1.ラコタ族のヒーリング儀式
ひとつめはレインドロップテクニックが生まれる背景となったラコタ族の人々のヒーリング儀式。
ラコタ族の人々はオーロラの癒しのエネルギーを脊柱からからだの患部にむかって神経網を通じてからだ全体に送ることで肉体的にも心理的にも深い癒しをもたらすと信じられていました。
儀式の際はオーロラの癒しのエネルギーを吸入し、背中全体にこのエネルギーを広げるために鷲の羽を用いて、軽く優しく背中を撫でました。
レインドロップテクニックでは、オーロラの癒しのエネルギーを９種類のハーブ系エッセンシャルオイルに置き換え、鷲の羽を用いて軽く優しく背中を撫でる動きをフェザリングと呼ばれる指先で行う軽く優しいタッチに置き換えて施術し、こころとからだを浄化し、エネルギーを整えていきます。
2.古来チベットから伝わるフットセラピー
レインドロップテクニックのメインの背術は背中への施術となりますが、古来チベットから伝わる足裏にある脊柱反射区へのヴァイタフレックと呼ばれるフットセラピーからはじまります。
ヴァイタフレックとは「反射作用（リフレックス）による「活力（ヴァイタリティー）」を意味します。
ヴァイタフレックでは足裏の反射点に爪を軽く押し当て刺激し移動していきます。
反射点と指先の接触により起こる電気信号とエッセンシャルオイルの周波数を利用し、エネルギーの滞っている箇所の流れをスムーズにし、からだ本来の治癒力を取り戻す効果が期待できます。
3.エッセンシャルオイルによる自然療法
レインドロップテクニックで使用するエッセンシャルオイルは９種類、５０〜６０滴にもおよびます。
エッセンシャルオイルを１種類づづ、脊柱にそって雨のしずくのようにポタポタと垂らし、フェザリングと呼ばれる指先を使った軽く優しいタッチで背中全体に広げていきます。
フェザリングでエッセンシャルオイルを背中全体に広げたあとは、心地よい筋肉のアプローチを行い、からだの緊張をゆるめていきます。
９種類のエッセンシャルオイル全ての施術が終わったあとは、ホットタオルを背中にのせて保温しながらさらにエッセンシャルオイルを浸透させてからだに巡らせていきます。
エッセンシャルオイルは天然の化学物質が数十個から数百個集まりできた有機化合物です。
皮膚から吸収されてエッセンシャルオイルの有効成分は分子が小さいため血管まで浸透し、血流にのって全身を駆け巡ります。
含まれる有効成分によって、「鎮静」「抗ストレス」「強壮」「ホルモン分泌調整」「頭脳明晰」「消化促進」など、からだとこころに様々な効果をもたらす自然療法です。
【レインドロップテクニックで使用する９種類のエッセンシャルオイル（主な参考作用）】
- オレガノ ：抗菌抗ウイルス作用、免疫向上
- タイム ：殺菌作用による感染症予防
- バジル ：抗酸化作用、健胃作用
- サイプレス ：呼吸器系、ホルモン分泌調整
- ウィンターグリーン：筋肉緩和、鎮静作用
- マジョラム ：リラックス、血行促進
- ペパーミント ：消化器系、呼吸器系の調整作用
- ヤングヴァラー ：人間の骨と同じ周波数をもつため骨格調整
- アロマシーズ ：疲労回復
こんな人へおすすめ
一般的にオイルトリートメント（＝オイルマッサージ）では、手のひらを皮膚にしっかりと密着させて施術するのが基本となっていますが、レインドロップテクニックでは、基本を学んだセラピストであればタブーとされる指先や爪先を使って優しく触れる手技を用いることもあり、一般的なオイルトリートメントととは一線を画します。
そのことからも個人的に「儀式」「浄化」のイメージを持って施術させていただいています。
心身に不調を感じるとき以外に、一新して前に進みたいときやリセットしたいときに「浄化」「儀式」を意図して用いるものおすすめです。
また、脊柱には多くの神経が集まっておりネガティブな感情やカルマが蓄積される器官と言われていることもあり、感情面のケアとしてもおすすめです。
古来から伝わる癒しのテクニックと自然療法を兼ね備えてレインドロップテクニック、ぜひ体験してみてくださいね。