2024.08.01
【Blog】エサレン®︎マッサージとオキシトシン
エサレン®︎マッサージの効果効能とは?
究極のリラクゼーションと評されるエサレン®︎マッサージ&ボディワーク(以下:エサレン®︎マッサージ)
リラクゼーションとは、広辞苑には「心身の緊張をときほぐすこと」とされています。
では、心身の緊張をときほぐした先には、どんな効果効能があるのか?
エサレン®︎マッサージの効果効能を幸せ3大ホルモンと呼ばれるホルモンのひとつ「オキシトシン」から紐解いてみます。
幸せ3大ホルモンとは
まず、そもそもホルモンとはどんなものでしょうか?
汗や唾液など外分泌腺をとおして、からだの外へ放出する外分泌にたいし、ホルモンは内分泌腺から血液中に放出して、からだのさまざまな働きを調整する内分泌です。
からだの中には100種類以上のホルモンがあり、ほんの少しの量(500mプールにスプーン1杯程度の量)で効果があるとされています。
その中でも、わたしたちの心身の健康に直接かかわり注目されているのが幸せ3大ホルモンとよばれる3種類のホルモン
- ドーパミン :脳を覚醒させ、生産性の向上や達成感
- セロトニン :感情のコントロール、神経の安定
- オキシトシン:不安や心配の軽減、他者への信頼感
この3つのホルモンがバランスよく活性化しているときは、心身の健康が保たれていて幸せを感じやすいと言われています。
オキシトシン
幸せ3大ホルモンと呼ばれる3種類のホルモンですが、その中でもエサレン®︎マッサージと深い関わりがある「オキシトシン」について掘り下げてみます。
オキシトシンは、分娩時に子宮の収縮をすることで陣痛を誘導したり、出産後の子宮の回復や母乳の分泌にもかかわっているため女性特有のホルモンとされていましたが、近年ではすべての人に分泌されるホルモンであることがわかっています
特徴として、ドーパミンやセロトニンは他者とのかかわりがなくても分泌されますが、オキシトシンは人とのふれあいによって分泌されるのが特徴になっていて「愛情ホルモン」とも呼ばれます。
オキシトシンとC触覚線維
それでは、どのようなときにオキシトシンは分泌されるのか?
オキシトシンは人と人の肌のふれあいによって、こころやからだが「心地よい」と感じることで分泌されることがわかっています。
この「肌のふれあい=触覚刺激」が重要とされていますが、触覚を感知する神経「C触覚線維」と呼ばれる神経が影響しています。
C触覚線維とは、毛根に巻きついている神経線維で皮膚に触れたときの振動による刺激を脳に伝えるのが特徴です。
英国の神経研究者によっておこなわれた研究では、1秒間に5cmほどのスピードでゆっくりと皮膚をなでたときにもっとも気持ちよく感じるという結果になったとのデータもあります。
そして、C触覚線維が受け取った情報は、自律神経やホルモンの調整を司どる視床下部や、感情にかかわる扁桃体などに伝わるため、こころとのつながりが深い神経線維といえます。
オキシトシンとエサレン®︎マッサージ
C触覚線維の働きからも、皮膚に直接ふれるマッサージはオキシトシンの分泌にとても有効です。
エサレン®︎マッサージのタッチの質を大切にした~Quality of touch~により包み込むようにからだ全体をゆっくりとなでていくロングストーロークはC触覚線維を刺激して、心地よさを脳の視床下部や扁桃体に伝えることでオキシトシンの分泌を促します。
エサレン®︎マッサージの効果効能
オキシトシンから見ていくエサレン®︎マッサージの効果効能をまとめます。
- 不安や心配などの緩和
- ストレスの軽減
- 信頼感や共感が高まる効果
- 痛みを感じにくくする効果
などがあげられます。
また、マッサージによるオキシトシンの分泌はクライアントである「受け手」はもちろん「与え手」であるセラピストもオキシトシンの値が増えることことが分かっています。
このことからも、エサレン®︎マッサージの特徴である「マッサージは与え手と受け手の相互関係により成り立つもの」であるということが理解できます。
いつも、エサレン®︎マッサージを受けてくださるみなさまに感謝です^^